9月議会産業交通委員会の様子です!
- katomamiko0425
- 12月11日
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令和7年9月16日に産業交通委員会が開催されました。

産業交通委員会はバスや動物園・食肉センターなど身近な交通インフラや施設、農林水産業など一次産業、中小企業支援や阿波踊りといった伝統芸能など、市民生活に欠かせない事業を審議する委員会です。
私の行った質疑を中心にご報告させていただきます!
---------------------以下、委員会質疑より---------------------
【バスへのIC導入について】
加戸:8月29日の徳島新聞で交通系ICカードや電子マネーなど社会インフラとして全国で使われている非接触式IC技術フェリカのセキュリティに重大な脆弱性が見つかり、暗号システムを突破してデータを改善される恐れがあるとの報道がなされました。フェリカはJR西日本のイコカにも利用されている非接触IC技術ですが、今回のIC導入に際しての影響はあるのでしょうか。
交通局総務課長:ICOCAを運営しますJR西日本から連絡が同日にございましたが、お客様がお持ちのICOCAカードのデータを不正に取得されたり、チャージ残高などが勝手に書き換えられることはありません。ICOCA独自のセキュリティ対策を実施しておりますので、ICOCAを引き続き安心してご利用いただけますとの情報提供がありましたので、今後、令和8年3月以降導入稼働させることについて、予定通り進めて問題ないと考えております。
加戸:旧型のカードから得た暗号の鍵を使って現行のカードの情報を書き換えられるとの報道もなされていますが、こうした問題にも対処できるのでしょうか。
交通局総務課長:ICOCA独自のセキュリティを実施しておりますので、その部分も問題ないかと考えます。
【食肉センター事業について】
加戸:食肉センター特別事業会計の令和6年度事業の規模と令和3年3月に策定された徳島市食肉センター事業経営戦略の投資・財政計画と比較した場合、大きな乖離はないのでしょうか。
農林水産課長:手元に経営戦略の資料を持ち合わせておりませんが、傾向として食肉センターの処理頭数が減少傾向にあり、特にコロナ禍の影響で減少しており、回復していませんので、事業規模としては当初計画と比較して減少しております。
加戸:経営戦略の中に食肉センターが担っている県域全体の畜産振興という役割を踏まえ、県補助金の増額を要望するとの記載があるが、現在の状況を教えていただけますか。
農林水産課長:県からの補助金は食肉センターの衛生設備に関する補助金として受けております。例年1000万円の補助ではございますが、徳島市としては都度機会を捉えて増額を要求しておりますが、現状は変わらずという状況です。
加戸:食肉センターは昭和63年に改築されており、築37年を経過していると思います。来年が補助基準上の耐用年数にあたる38年という認識でいいでしょうか。
農林水産課長:その通りでございます。
加戸:先ほどの経営戦略の中で県域での食肉処理施設の再編という記載があるが、再編に向けての県との協議はどのように進んでいるのでしょうか。
農林水産課長:県内の再編というところでございますが、現状のところはまだ具体的な協議というのは進んでおりません。
加戸:先ほどご答弁にあったように、事業規模は年々減少し、県からの補助金額は変化なしとのことで、食肉センター自体をどうするのか問われるような年になってきていますので、ぜひ県との再編に向けての協議をスタートしていただけるよう要望しておきます。
農林水産課長:食肉センターは建物の老朽化も進んでいるところでございます。食肉センター再整備としての協議を進める中で、要素の一つとして県域の食肉事業者・関係者との協議が含まれていますので、今後また進めていくことを検討していきます。
【阿波踊り事業について】
加戸:阿波踊りで熱中症になり、搬送されたケースはあったのか、あったとしたら何件でどのような状態だったのでしょうか。
阿波踊り観光推進室長:救急搬送等、熱中症の症状とみられる救急搬送がございました。初日は雨が降り気温が下がった関係で熱中症の報告はありませんでしたが、13日~15日までそれぞれ5名程度との情報を聞いております。
加戸:トータル15名ほどということですね。積極的に給水所の設置をしていただきたいと思いますのでよろしくお願い致します。また、今年から始まった団体登録ですが、来年からは登録漏れがないようにとの実行委員会でのご意見が紹介されましたが、今年の状況について教えていただけますか。
阿波踊り観光推進室長:阿波踊り連については今回新たに登録制度を導入しました。全ての踊り連が登録されていた状況ではありませんでしたので、来年は踊られる連が全て登録していただけるよう徹底を図ってまいりたいと、この前の実行委員会で議論されたところです。
加戸:具体的には何割の連が登録でき、昨年に比べて通報がどの程度減少したのかについて教えていただけますか。
阿波踊り観光推進室長:割合はつかんでおりません。通報においてはこれは感覚になるのですが、22時以降も音を鳴らして演舞を続ける、規制外のところで踊るなど、昨年は本当に多くの通報がございました。今年については通報というレベルのものは事務局には届いておりません。
加戸:来年に向け、登録漏れがないようにどのような対策を考えておられますか。
阿波踊り観光推進室長:実行委員会でも今後議論されていくことになろうかとは思いますが、実行委員会が掴んでいない踊り連の方々との横の連携を徹底していきたいと思っております。
加戸:ぜひよろしくお願い致します。駐車場料金に関して、特に1台5000円の新町小学校の駐車場料金が高すぎるのではないかとのご意見をいただいているが、徳島市として料金設定をどのように考えておられるのか、ご見解を伺えますか。
阿波踊り観光推進室長:新町小学校5000円は事前予約制ということで、県外のお客様を主にターゲットにしており、紺屋町演舞場にも非常に近く、時間を気にせずゆっくりと会場まで足を運んでいただけ、事前予約制自体が非常に評判の良い制度です。地元の方からも早い者勝ちにすると地元で渋滞がある、そうなると自分の車庫から出られないといった苦情が過去にはあったと聞いています。地元の苦情もなく、この価格設定であっても早々に満車になるということで、需要と供給のバランスも一定取れていると考えております。
――協賛金、チケット販売率ともPR効果もあり順調に増加していることを確認。――
加戸:阿波踊り事業リスク管理基金の令和6年末の残高は約1200万円と順調に積み上がっています。令和5年度から支出されている荒天時などのリスクに備えた阿波踊り運営安定化補助金3000万円は実行委員会の体制が十分に構築できるまでの時限措置ですが、どのような状態になれば補助金の支出をやめるのでしょうか。検討を始めておられるのかどうか教えていただけますか。
また、実行委員会設立資料に示された「外部評価機関によるガバナンスが機能する体制を設置し、運営面と財政面での厳格な検証・評価を実施するとともに、市民や地域外の第三者の意見が阿波おどり事業に反映できる仕組み」の現在の検討状況を教えていただけますか。
――5000万円から6000万円くらいが基金として積み上がった状態になれば阿波おどり運営安定化補助金の廃止を検討、事務局運営を民間主導で展開していく場合には第三者機関の設置を検討することを確認――
今後も民間活力を最大限発揮し、持続可能な阿波踊り運営が行われるようチェックしていきたいと思います!
【中央卸売市場について】
加戸:6月産業交通委員会の中で中央卸売市場の再整備について、徳島市が主体となり、現地建て替えも視野に入れて県との協議を行っていくとのご答弁がありました。その後の県との協議や検討の進捗具合を教えていただきたいと思います。
中央卸売市場施設課長:6月の産業交通委員会で県都魅力度アップ推進ワーキンググループで整備内容や県と市の役割分担、費用負担等について検討を進めていくということをご報告させていただきました。6月の議会で副市長の答弁にもありましたように、マリンピアの埋立地については整備方針の選定条件に当てはまる理想とする場所でございますが、埋立がいつ開始され、完了するのかが明確でない状況がありますことから、その場所だけを想定して検討するのではなく、現在地での整備の可能性やその他の整備パターンについても併せて調査・検討をすることが必要であると考えております。そのため、現在は市場再整備を進める上で必要な調査、現地での建て替えの検証などを含めた調査の実施に向けて、コンサル業者から情報を収集しているところでございます。
加戸:コンサル業者から情報収集されているとのことですが、特に役割分担・費用負担について県との協議は進んだのでしょうか。
中央卸売市場施設課長:現在はコンサル業者から情報収集している段階でございまして、まだ具体的な協議にはいたっておりません。
加戸:わかりました。6月の産業交通委員会の後、県との協議はされていないという認識でよろしいでしょうか。
中央卸売市場施設課長:県の担当部局、農林水産局の方から市場を視察したいということで視察を受け入れて、そのとき意見交換は行っておりますが、調査内容の具体的な協議はまだ行っておりません。
加戸:まずは現地を見ていただいたということで、今後どういったスケジュールで進んでいくのか教えていただけますか。
中央卸売市場施設課長:今、コンサル業者から調査実施の内容とか、全体のスケジュール感等も調整しているところでして、形が出てまいりましたら市場関係者の意向とか市議会の皆様のご意見を賜りながら進めていきたいと考えておりますので、現時点ではお示しすることができません。
加戸:分かりました。また報告ができるようになりましたら早期にお示ししていただけるようお願い致します。
【とくしま動物園について】
加戸:今年度の来場目標数に対して現在の来場者数の到達はどうなっているのか、また、来場数はコロナ禍前の水準に戻ってきているのかどうか教えて下さい。
とくしま動物園長:前年度が14万4千人とコロナ禍前の約4万人減の入園者でした。今年は今のところ夜の動物園が夏にありましたので、ちょうど前年と同じくらいの入園者数となっています。
加戸:6月議会産業交通委員会でご答弁のあった事業計画の策定作業の進捗状況を教えていただけますか。議会に提出できる時期は見えてきているのかどうかも併せて教えて下さい。
とくしま動物園長:事業計画の作成作業を進めており、現在調整中でございます。
加戸:現在調整中とのことで、早期にお示しいただけるようお願いします。
7月に県との共同開催で行われた「ポロロと願う!七夕まつり」に参加させていただきました。子どもたちと地球温暖化について考えることのできる非常に有意義なイベントだと思いましたので、今後も継続していただけたらと思いますが、2点改善の検討をお願い致します。
1点目が真夏の動物園が非常に暑く、子連れで日中全ての動物を見て回ることが難しかったので、主要動物のと
ころにミストシャワーの設置するなど、涼しく動物園を楽しめる工夫を検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
2点目が園内マップの改善です。イベントの案内にコツメカワウソすいすいタイムやカピパラのえさやりなどが示されているのですが、園内のどこで開催されるのか、マップを見ただけでは分かりません。特にコツメカワウソ・モルモット・ポニーは場所の表示すらありませんので、イベントを効果的に活用するためにも早急に改善していただけたらと思いますがいかがでしょうか。
とくしま動物園長:前向きに検討させていただきたいと思います。できることは早急に対応させていただきます。
加戸:特に真夏の動物園は来場者数も落ち込んでいると思いますので、夜の動物園など人気のイベントとともに、日中も涼しく見て回れる工夫をぜひよろしくお願いします。
――――――――――――――以上、委員会質疑より―――――――――――――




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