3月13日に行われた文教厚生委員会では3月12日に内藤前市長が市長選挙への不出馬を突如表明したことから、「過去最大規模の予算を計上している議会の最中で突然の不出馬表明。議会としてこれだけ大きな規模の議案をそのまま審査して良いのか。政策的予算を除いた義務的経費だけの骨格予算にすべきではないのか。」という意見が山本議員より述べられ、私からも議決に対して付帯決議の検討を要望しました。
1日だけでは審議は終わらず、3月15日も文教厚生委員会が行われました。
特に議論の中心となったのが、小中学校トイレ洋式化事業費ならびに工事請負契約の締結についてです。
小中学校のトイレ環境改善事業は子どもたちや保護者の方から待ち望まれている事業であり、令和12年度の完成から令和8年度の完成へとスピードアップされましたので、その点は大変喜ばしいことだと思っています。
しかしながら今回提出された単行議案は点数制で事業者を選定する公募プロポーザル方式で事業者選定が行われ、上限提案価格に対し99%~100%の落札率となっており、ABC区分ともに1社だけの応募という、結果として高額の随意契約のようになっています。
本事業は数年かけて行う規模の大きな徳島市の重要事業です。
単行議案の可決後には自動的に本契約に移るため、新市長就任後に事業の妥当性が担保できているのかを検証し、実行すべきとの理由から、この議案については反対を表明させていただきました。
その他には
〇令和6年度徳島市一般会計予算中保育士IJU等就労支援事業費
達成率が約2割にとどまったUIJターン保育士応援事業の看板を変えた事業であり、1000万円だった予算枠を600万円に、年間20名だった募集枠を16名へと規模を縮小し、支給条件も厳しいものとなっています。
子どもたちの命を預かる重要な職業である保育士が、希望の持てる職種となり、徳島市で安心して子どもを預け、安定して働ける保育環境が整備されるよう求め、本予算については引き続き反対とさせていただきました。
〇一般廃棄物中間処理施設整備推進事業費
建設予定地の沖洲地区が反対の根強い地域でありながら地元住民との合意形成が行われていないこと、地震・津波・液状化に対しどのような対策を講じるのか不透明であることなどから本予算については引き続き反対とさせていただきました。
〇後期高齢者医療事業特別会計予算
令和6年度より年金収入211万相当以上の方は所得割0.08%増、均等割267円増、賦課限度額7万~14万円ほど上がる予算で、出産育児一時金への支援も盛り込まれています。
一定の配慮はあるものの全体として実質的な増税であり、本来は行政の責任で行うべき子育て世代への支援を後期高齢者に転嫁させるもので容認できないという理由で反対しました。
自治体の発注する事業は一般競争入札で事業者選定が行われることが一般的ですが、内藤前市政の下では今回議論となったトイレ工事だけでなく、解体工事なども公募プロポーザル方式で公募が行われており、遠藤新市政の下ではその妥当性が検証されることになると思われます。
今後も市民の皆さんのためになるのか、ならないのかを基軸に1つ1つの議案を丁寧に審査していきたいと思います!
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