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12月の文教厚生委員会の様子です!

12月19日に文教厚生委員会が開催されました。



市長から提案された予算などの審議を行ったあと、文教厚生委員会に関係する部署の質問をなんでも行うことができます。議案に関する質疑の模様と、その他質問での質疑の模様です。(一部省略)


【議案に関する質問】


〇議案127号(債務負担行為補正追加)保育士IJU等就労支援事業


加戸:保育士IJU等就労支援事業についてUIJターンのときから1000万円の予算から600万円に予算縮小されていますけれども、その理由と内訳を教えて下さい。


こども政策課長:-略-UIJターンの実績状況を踏まえまして、金額の方を変更させていただいております。金額の内訳でございますけれども、従来の県外から徳島市に移住いたしまして、市内の私立認可保育施設等に移住された方につきましては移住一時支援金の方を20万円と応援一時金30万円の50万円という形で見込んでおりまして、6名の方、50万円かける6名で300万円。今回新たに追加させていただきました、県内の社会人保育士養成課程を卒業なされまして、卒業後1年以内に市内の私立認可保育施設等に保育園等に就職した場合の方につきましては応援一時金を30万円かける5名で150万円。それと市内外の保育施設等に勤務したことのある方で、直近の保育業務離職後3年以上経過した方の市内の私立保育園等に就職した場合の県内在住者に対しまして応援一時金を30万円かける5名150万円となり合計で600万円の事業費を見込んでおります。


―その後のやり取りで過去3年間の実績が目標の2割にとどまること、金額の規模も1000万円から600万円に縮小すること、入所保留者数が昨年よりも51名増加し202名となっていることが明らかに。-


加戸:保育士IJU等就労支援事業に関する債務負担行為補正予算600万円については反対です。本会議質問の中で当会派の平岡議員が述べました通り、UIJターン保育士応援事業は3年間で60名枠の応募に対し、確保できた保育士は13名にとどまっています。日本共産党市議団として、こうした一時金ではなく保育士がやりがいをもって働け、ベテラン保育士が育つ対策こそ必要と、保育士全体の給与の底上げや家賃補助、キャリアアップのための研修費用など保育士の抜本的な処遇改善を求めてきました。今回の保育士IJU等就労支援事業はUIJターン保育士応援事業の際の1000万円を600万円に、募集人数も20名を16名へと規模を縮小し、支給条件も厳しいものとなっています。本会議で平岡議員がご提案させていただいた「ふなばし手当」や「いちかわ手当」のような抜本的な保育士の処遇改善を行い、子どもたちの命を預かる重要な職業である保育士が、希望の持てる職種となり、徳島市で安心して子どもを預け、安心して働ける保育環境が整備されるよう求め、本予算については反対とさせていただきます。


〇議案135号工事請負の締結について(富田地区認定こども園整備)


加戸:工事請負契約の締結について、契約の相手方が国際・司・須藤建設工事公共事業体となっていますが、これは一般競争入札によるものか公募プロポーザル方式によるものか、また他の保育施設に比べて金額が高い理由も教えていただきたい。


子ども政策課長:2社の一般競争入札であり、金額については物価高騰と面積増による影響と認識しています。


〇報告42専決処分の報告について(コロナワクチン予防接種健康被害給付費)


加戸:コロナワクチン予防接種健康被害給付費8924万9000円の内訳を教えていただきたい。


健康長寿課長:今年度、国から認定が下りております2名についての死亡一時金でございます。


加戸:死亡のような重篤な副反応は他の予防接種では起こっているでしょうか。


健康長寿課長:本市が行っております定期予防接種におきましてはこれまでのところございませんでした。


加戸:ワクチン接種後にどのような副反応が出るのかはワクチンを打つかどうかの意思決定に対し重要な情報となります。個人情報保護の観点から出せない情報もあるとは思いますが、他のワクチンにも見られない重篤な死亡というような副反応も起こっていますので、自治体として積極的に情報開示に努めていただけるよう要望しておきます。


【その他質問】


〇タブレット端末の故障について


加戸:タブレット端末の故障について伺いたいと思います。本会議での森本議員へのご答弁の中で教育長は今年度の故障率は10月末時点で3.3%となっており、その中にバッテリー膨張の故障はないと述べられているが、タブレット端末導入以降の故障件数とそのうちバッテリー膨張が何件であったのかお答え下さい。


教育研究所長:タブレット端末の故障台数につきまして令和3年度は750台、令和4年度が644台、令和5年は10月末時点で571台となっております。そのうちバッテリー膨張につきましては令和3年の5件のみということになっております。


加戸:その5件のバッテリー膨張はどの学校で起こったのかお答えいただきたい。


教育研究所長:個別の案件ということで学校名については公開しておりません。


加戸: 新聞報道で後藤田知事は端末更新時に「ツーウェイを使うことはありえない」と述べられているが、機種は違うものの、同じく中国ツーウェイ社の製品を使用している徳島市の見解をお答えいただきたい。ツーウェイ社を選択肢として排除していないのなら、これだけ問題視されているにも関わらず排除していない理由を教えて下さい。


教育研究所長:-略-今後機種を選定するにあたっては、やはり安全安心なものということで進めていきたいと考えております。


加戸:様々な選択肢がある中であえてツーウェイ社を選ぶという理由がないように思いますので、ぜひその安全安心という観点からご検討いただけるよう要望しておきます。


〇津田バイオマス発電所の異臭調査について


加戸:津田地区で12月9日より操業しているバイオマス発電所の異臭調査についてお伺いしたいと思います。徳島市の役割は悪臭防止法に基づく指導とのことでありますが、異臭がするとの苦情を受けどのような対応を取ったのか、原因については特定できているのでしょうか。また地元から今回の経緯について、また対策について徳島市から説明会を行ってほしいとの要望が上がっていますが、どう考えておられるかお答え下さい。


環境保全課長:悪臭の苦情が市にも寄せられており、職員による現場の立ち入り調査を実施しております。また、関係機関、県との合同での立ち入り調査も実施しております。この際、事業者の方には臭気の確認、臭気対策の指示を指導しております。原因については燃料であるパームヤシ殻が滞留し積みあがったことで発酵し、臭いが発生したことを確認しております。また、地元の説明会ですが、事業者から地元に説明ができないかと申し入れしております。


加戸:ぜひしっかりと地元の方の不安をかいしょうしていただけるようよろしくお願い致します。


〇学校遊具安全点検業務及びプール・トイレ掃除の業者委託について


加戸:徳島市における学校の学校遊具の安全点検・学校のプール管理とプール掃除、またトイレ掃除の業者委託について質問をさせていただきます。

学校遊具の点検、学校プール管理とプール掃除、学校トイレの掃除について「専門家でない教員が遊具点検を行って安全面は大丈夫なのか」「教員の負担を軽減し子どもたちに向き合う時間を増やしてほしい」「トイレ掃除を子どもたちにさせることで感染症の拡大が心配」といった現場の声が寄せられています。徳島市での現在の状況を教えて下さい。


教育総務課長:トイレ掃除に関しまして従来から子どもと先生も入って掃除をしている状況で外部の業者に掃除を委託するようなことが今のところ予定はございません。ただし、今後トイレの美装化ドライ仕様を進めていきますので、負担も軽減されていくものと思われます。

プール掃除は子どもと先生方で一緒にしている状況かと思われますが、プールのろ過機などの点検は業者の方でしていると思われます。

遊具につきましては年1回点検しておりまして、その結果に基づきまして修繕や壊れたものに関しては撤去するということをしております。


学校遊具の安全点検は年1回業者委託されており、学校トイレ掃除についてはドライ化を進めており、負担軽減されるだろうとのことですが、横浜市では教職員の働き方改革の一環としてプール掃除の業者委託を行っており、「初めて頼んだのでどこまでやってくれるのか楽しみにしていたところ期待以上でした。掃除の時間の分を教材研究などの時間に充てることができ、時間と気持ちに余裕ができました。」と喜びの声を紹介されています。徳島市でもぜひ教員の働き方改革の一環として、学校のプール管理とプール掃除の業者委託についても検討を行ってほしいがいかがでしょうか。


教育委員会総務課:-略-施設管理面で強い要望等は聞いていませんので外部に委託することは今のところ予定しておりません。


加戸:これは現場の先生方からのお声ですので、ぜひ検討していただけたらと思います。

〇特別教室へのエアコン設置について


加戸:9月議会の文教厚生委員会で徳島市小中学校の特別教室へのエアコン設置率は図書室・音楽室を除き0%とお伺いしたが、変わりはないですか。


本会議で黒下市議のご質問に対し、体育館へのエアコン整備について総合的・具体的に検討を進めるとの前向きなご答弁があったので、ぜひ私からも導入を要望させていただきたいと思います。

加えて、他の特別教室へのエアコン設置もぜひご検討いただきたいと思います。「西日で熱された特別教室で授業を行った日は子どもたちが熱中症にならないか気が気でなく、授業後にエアコンの効いた部屋で休ませてから子どもたちを帰宅させている」「図工室・理科室・家庭科室など特別教室でないとできない授業も多く、子どもたちの健康を守りつつ、豊かな教育環境を保証するためにもエアコンの設置を進めてほしい」と現場から声が上がっています。徳島市内の小中学校は長寿命化工事により順番に校舎の補修が行われていますが、その際に断熱工事は行われているのでしょうか。また、エアコン設置についてはどう考えておられるのか教えて下さい。


教育総務課長:-略-屋上に断熱を施しましてその上から防水改修をする形です。壁については美装処理で、断熱の改修は致しません。

特別教室のエアコン設置についてはイニシャルコスト・ランニングコストの検討をしながらということになるかなと考えております。


加戸:年々気温が上昇し、その学校が安心安全に過ごせる場所でないと、もうお子さんの命にかかわることですので、ぜひご検討いただけるよう要望しておきます。


〇学校図書館司書配置


加戸:学校図書館司書配置について伺いたいと思います。6月議会、9月議会の文教厚生委員会でも要望させていただきましたが、前向きなご答弁はいただけませんでした。

現役や退職の教員で構成された徳島県教職員の会の皆さんが10月11日に徳島県教育委員会との懇談を行い、県教委から「第6次学校図書館図書整備5か年計画での学校図書館司書配置について各市町村教育委員会に機会あるごとに周知徹底している。地方財政措置についても必ず使って下さいと言っている」との回答をいただいたと伺っています。

5000万円の地方財政措置もあり、国も県も後押ししている図書館司書配置をぜひ前に進めていただきたいと考えているがいかがでしょうか。


学校教育課長:-略-学校司書配置については努力義務となっておりまして、本市におきましては学校司書ボランティアあるいはスクールヘルパー等を派遣しまして、図書館の方の整理や登録を行っております。

学校司書の配置につきましては配置に伴う費用負担の問題が一番大きいと考えられますので、市の政策全体で判断されるべきものと考えております。


加戸:徳島県も地方財政措置について必ず使用してとおっしゃっておりますけれども、それについてはいかがですか。


学校教育課長:おっしゃるように財政措置につきましては文章等がこちらの方にきている状況ではございます。ただ、あくまで努力義務ということになっていますので、それは総合的に判断されるものと考えております。


加戸:6月の文教厚生委員会でも鳴門市の事例をご紹介させていただいたように、司書配置を行うことで学校図書館が子どもたちの日常の居場所となり、本と親しむ豊かな取り組みが図書館司書を中心に実践されると思います。今はスクールヘルパーさんと司書ボランティアさんでの図書館司書ですが、ぜひこの地方財政措置を活用して図書館司書配置に向けて検討していただけるように要望しておきます。



〇学校給食費の公会計化


加戸:最後に学校給食費の公会計化について伺いたいと思います。長時間勤務を強いられている教員の働き方を変え、持続可能な教育環境を早期に構築すべく、令和5年8月に文部科学省から提言された「教師を取り巻く環境整備について緊急に取り組むべき施策」の中ではこのように述べられています。

今般の改革の目指すべき方向性は、教師のこれまでの働き方を見直し、長時間勤務の是正を図ることで教師の健康を守ることはもとより、教師のウェルビーイングを確保しつつ、高度専門職である教師が新しい知識・技能等を学び続け、子供たちに対してより良い教育を行うことができるようにすることにある、とした上で、 緊急提言において、「学校給食費の徴収・管理等の事務について、学校や教職員ではなく、地方公共団体の事務とすることを基本とした上で、学校給食費の徴収・管理に係る公会計化等を進めること」とある。徳島市で公会計化を進める意思はあるのかお答え下さい。

また本会議で船越議員の質問に対し、導入にあたっての費用対効果を検証することが必要と述べられておられましたが、公会計化を進めた場合、徳島市でいくら予算がかかるのかお答え下さい。

体育保健給食課長:-略-教員の働き方改革として公会計化は効果があるということは承知しているところです。しかしながら、給食費の口座引き落としの推進や就学援助制度の学校長委任払いによって学校の負担にも一定の緩和が見られ、現在については導入においての費用対効果の検証が必要と考えているところになっております。

-中略-徳島市においては数多くの小中学校を要しておりますので、実際の数字は申し上げられないのですが導入についてもランニングコストについてもコストはかかる方であろうというふうに推測しています。


加戸:学校給食費の公会計化についても徳島県教職員の会の皆さんが徳島県教育委員会と懇談し「公会計化が進んでいる市町村の成果を周知して横展開をしていきたい」との回答をいただいたと伺っています。船越市議が本会議質問の中で鳴門市の事例を挙げておられましたけれども、徳島県内で公会計化を行っている自治体は他にはどこがあるのか、他の市町村の成果について県から周知はあったのかお答え下さい。


体育保健給食課長:県内で給食費の公会計化を導入している市町村につきましては鳴門市、みよし市、那賀町、北島町、藍住町、つるぎ町の6市町となっております。県からの効果についての指導については、今のところ徳島市の方は把握しておりません。


加戸:令和元年から公会計化を考え出したとのご答弁が本会議で行われたが、検討からすでに5年が経過しています。現在はまだいくら予算がかかるのかも出せないとそういう状況だということです。その間にも教員の皆さんには負担がかかり続けていますので、ぜひ早急にいくらかかるか出して、検討を前に進めていただけるよう強く要望しておきます。

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