昨日、国連NGO新日本婦人の会で市役所へ行き、担当課の皆さんと懇談してきました。
日本共産党市議団の古田市議、船越市議、加戸市議がご同席くださりました。
次の2点を要請してきました。
1. 徳島市小中学校給食費の保護者負担を無償にするため、徳島市として公的補助をはじめ必要な措置を講じて下さい。無償化のための財政措置を国、県に求めて下さい。
2. 学校給食に地元食材はもとより、有機農産物を使用し、子どもたちの健康や成長を保障して下さい。
要請の中で、徳島市の給食費は物価高騰分を補填しても全国平均と比べて年間で1万円〜2万円高いこと。
学校給食費の完全無償化は徳島市の年間予算約1%(10億5千万円)でできること。
地場産率は81.5%、国産率は91.6%と高いものの、有機農産物は学校給食会に任せており、使用状況は分からないこと。
冷凍食品の使用は週1〜2回ということなどが分かり、徳島市は自校方式にも関わらず18000食が一括管理されていることがメニューや食材の固定化に影響しているのでは、との話に及びました。
私は徳島市の学校給食について大学時代に調査したことがあり、冷凍食品が学校給食で使われていることに驚いた記憶があります。
その後、結婚して出産子育てしながら各地を回る中でそのことが自治体によって違うことを体感してきました。
長女が通っていた江戸川区の小学校では、学校給食は全て手作り。出汁も昆布からとり、出がらしは佃煮に。地元食材の小松菜を使い、朝からパンを手ごねしてくれていました。バイキング給食やおかず・デザートを選べるセレクト給食があり、季節の行事食も充実していました。
徳島は豊かな食材があり、食育を行うのに適した環境です。しかし、私が学校給食を調査した20年前からあまり変化がない印象を持っています。
徳島市の学校給食費は、というと公立小学校の全国平均年額43728円に比べ徳島市57600円、公立中学校の全国平均年額42945円に比べ徳島市66600円と全国平均よりも約1万4千円~2万4千円ほど高い実情です。
徳島県内では神山町、三好市が学校給食費の無償化を行っており、全国的にも青森市、太田市など無償化が広がっています。
徳島市でも年間予算の1%で学校給食費の無償化を実現し、徳島ならではの旬の食材を使用した美味しい給食をどの子にもお腹いっぱい食べて欲しいと思います。
また、徳島市の給食は18000食。これだけの食事を毎日提供する学校給食に100%地元産食材が使用されれば、地元の農家が潤い、地域経済が発展します。徳島市が率先して有機食材の購入をすすめれば、有機に切り替える農家さんも生まれ、農薬や化学肥料の心配のない食材で学校給食を賄うことができ、地球環境にも優しい持続可能な農業へと転換していけるのではと考えています。
安心安全な食材で大切な成長期の子どもたちの体と心を支え、地域経済と農業、環境を支える学校給食の改善を求めていきたいと思います。
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